カサブタがはがれた時
2003年10月29日人を憎んだり うらんだりするのは
人として最低なことだと思う
でも正直、今私はあの人を憎んでいるのだと思う
たとえ、これが一時の感情であったとしても
そんな風に人を思っている自分がいやでたまらない
どうにかして隠そうと、癒そうとしていた心の大きな傷を
ようやく覆うカサブタができてきた頃に
それを突然はがされて急激に悪化して
今は心に醜い膿ができている
そんなイメージが頭から離れない
もし心が顔にそのまま出るのだとしたら
私は今は外には出られないほどヒドイ顔をしていることだろう
そんなときに男友達Cから相談がきた
彼は今は結婚しているけど 先日突然
ずっと前に付き合っていて別れた彼女が
突然奥さんや彼の友達のところに出向いて
昔、一緒に撮った写真や思い出の品を見せたり
とにかくいろいろと嫌がらせをしてきたらしい
世の中にはすごい人もいるんだなーとつくづく思う
「キミはいつも僕のことを良い人だといってくれるけれど、僕が本当に良い人だとしたら、どうしてこんなことが僕に起きるんだろう。
人に優しくても親切にしようと努力していても、こんなことが起きるんだったら、ワガママに人に嫌なことをしてみんなに迷惑をかけて生きている人になったとしてもいいんじゃないかとさえ、思う」
と疲れて弱った調子でCが言った
もちろん、Cが本気でそういってるのではないことはわかってた
どきっとした
彼の言葉は私がずっと考えていたことだった
私の心を見透かされたのかと思うくらい同じだった
彼も私もおそらく、無意識のうちに、親切にすれば人を幸せにすれば
それはいつか戻ってきて自分も幸せになれると
信じることができていたからこそ頑張っていられたのかもしれない
見返りを求めているのがいけないのかも
しれないけど、所詮、私たちは聖人君子ではなくて
ただの人間なのだからしかたない
「私もそう思う時がある。実際、今もCの話を聞いて"ほんとなんでだろうな"って思ってるし。"憎まれっ子世に憚る"というのはある意味正しいのかもね。
普通の人やよい人ほど苦しい目にあってると思う。Hのこともそうだしね。
だから反対に考えると、そういうことにぶつかるってことはあなたはもっと成長できる可能性を持っている人だということなんだと思うよ。他の友達もそういってたしね。
投げやりにならないでそれを乗り越えたら、いつか本当の善い人になれたり、幸せに近づけるのかもね。。」
話しながら自分がこんなことを言える立場ではないことも知っていた
人に言う前に自分がやらねばいけないことだった
Cが
「そういえばさ、また元彼がなんかいってきたって聞いたけど、ほんと?
もういい加減にしろ、ばか男。あいつみたいなのがいるから"男はこれだから"って言われるんだ。そうだ、彼女が僕にしたみたいなことをしてみれば?それか、その彼女に彼からのメールを送りつけるとか。
効果バツグンだよ、絶対」
と冗談混じりに言った
「それをした時点であなたの元彼女さんと同レベルになるってことでしょ。イヤだよー」
同じレベルになりたくないなといったけど、
ほんとはもう同レベルかもしれないな、、と
心の中でつぶやいた
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