パニック

2003年4月5日
あんなことがあった次の日なのに会社にいかなければいけない

休みたい気持ちを必死で我慢して会社に向かう

きっと一人で家にいるよりもまだそのほうがましだとも思った

ちょっとはやめにでて近くの喫茶店でコーヒーを頼んだ

彼からメールがきた

「今日の朝、何時くらいに帰ったの?大丈夫?」

大丈夫なわけないよ そんなこと聞かないでよ

「わかんない。これってホントにおきていることなの?まだ混乱してて私にはなにがなんだかわからないよ」

私はまだ悪夢から覚めていないと思いたかった

「ごめん」とだけ返事がきた

昨日の夜、私は彼と別れた

彼は私のことを心配して自分が朝眠りにつくまで
ずっと離さなかった

帰りたい、といっても帰してくれなかった

私が自殺するとでも思ったのだろうか

朝、彼が眠りについたのを見計らって家に向かった

歩いて10分ほどの距離に住んでいることを引っ越したばかりのときはあんなにうれしく思っていたのに、今はただ後悔するだけだった

友達になって、と執拗に迫る彼に

私はずっと「いやだ」と言いつづけた

結婚する予定だった彼から突然別れを告げられて

友達になれる女の人なんかいるわけない

仕事をはじめてしばらくしたらまた、

「メールをしないでほしい?」と彼がメールをよこした

「まだ、わからない。いろいろお互いのところに置いているものもあるし、また話はしないといけないと思うから。私の気持ちがもう少し落ち着いたら、こっちから1回メールするから。それまでメールしないで待ってて」

精神的にかなりヤバイ状況にいるというのに、事務的な話をしている自分が自分で不思議だった

「わかった」と彼がいった

あぁ、そうか、これはほんとのことなんだな

そう思った瞬間 体の血の気が引いた

どうしてこうなったんだろう?
この間まであんなに幸せだったのに?
彼はもう私の彼じゃない?

いろんな言葉が頭の中をものすごいスピードでまわっている

椅子に座っていることもできず、床に座り込む

今日は休日出勤だから、私しかそのフロアにいなかったから良かった

周りに人がいたら、かなり怪しまれただろうなと
今になって思う

パニックになったのは、人生初めてかもしれないな

私はこれから何をしていいのか どうしていいのか

わからなかった

ただ、これから家に帰って、

自分が一人でいるとまずい、

ということだけは本能的にわかっていた

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MAD

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